ALSを考える会相談役 吉野 英先生 紹介


難病治療薬の治験にも積極的に取り組みたい
 もともとの専門は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)や免疫性神経疾患などの神経難病。


<プロフィール>
昭和58年 秋田大学医学部卒業
同   年 秋田赤十字病院にて臨床研修
昭和60年 新潟大学脳研究所・神経内科にて医員および研究生
平成 2年 バージニア医科大学・生化学教室にてポストドクトラル・フェロー(博士研究員)
平成 4年 東京医科歯科大学医学部・神経内科にて医員
平成 5年 国立精神・神経センター国府台病院にて神経内科医長
平成11年 厚生省医薬品医療機器審査センター審査第3部にてGCP査察官
平成13年 国立精神・神経センター国府台病院にて神経内科医長、治験管理室長併任
平成16年 徳洲会勤務・徳洲会グループ治験センター・センター長を経て現在に至る。
平成19年 2月千葉県市川市に吉野内科・神経内科医院を開院します。
専攻‥神経内科
専門研究分野‥筋萎縮性側索硬化症(ALS)、免疫性神経疾患

吉野英先生からのメッセージ
            ALSは運動神経細胞が徐々に消失し体が動かなくなり、最終的に呼吸も出来なくなり、
            人口呼吸器を装着しないと死んでしまう難病です。
            運動神経が消失する原因は不明ですが、周囲にミクログリア細胞という、運動神経細胞を攻撃する細胞が出現し、
            これがいろんな方法で運動神経細胞を破壊してしまいます。そのひとつがフリーラジカルです。
            エダラボンはフリーラジカルを消去する働きがあります。丁度火事場での消火器の様な役割だと思ってください。
            とりわけ病初期の患者さんには有意な改善効果が私の今までの臨床試験から認められました。
            全員の患者さんには効果あるわけでありませんが、半数近い患者さんは、体の動きが楽になったと感じ、
            肺活量も増加しています。しかし火事が広がると消火器だけでは消し止められなくなるのと同様、
            進行した患者さんへの効果は今のところ明らかではありません。
            現在この薬の効果を証明する最終段階の第3相臨床試験が全国20数施設で実施されています。
            200人の患者さんが必要なところ、現在約60名が参加されています。
            1人でも多くの患者さんが1日でも早く参加してくださあれば、本剤の承認がそれだけ早まります。
            なお、本剤は急性期脳梗塞のみにしか保険適用がなく、自費でも可能ですが、1本1万円近くかかってしまいます。
            1日も早い承認が患者さん皆さん、そしてこれから発病する患者さんたちを助ける為に大切ですが、
            そのためには早く200名の患者さんに参加していただき、治験を進めることです。
            なお、治験参加には一定の条件があります。
            詳細に知りたい方は、12月いっぱいまで国立精神・神経センター国府台病院の私の外来においで下さい。
            月曜日は比較的待たないです。

ALSを考える会からのおしらせ
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